北ヨーロッパの港は、各種名産品を始めとする交易品の売却額が高く、ゲーム当初よりその優位性が指摘されていた。
中でも初期の頃から北ヨーロッパの港を確保していたイングランドは、港の特性を生かして最も高額な名産品である宝石交易に力を入れていた。これに効率が最も良いベルベットの生産を加えて交易の柱とすることで優位を保っていた。
このため、投資戦の主戦場は主に北ヨーロッパであり、中でも宝石暴落に耐性を持つコペンハーゲンは激しい攻防が繰り広げられていた。
そして、その後のアップデートによってセイロンが実装されたことにより、インド宝石交易の重要性が上昇し、各国で宝石交易が盛んになっていった。
交易路の変遷
しかし、交易品購入量回復距離の延長(俗に言うブーメラン廃止)および発注書の実装により、この構図に微妙な陰りが指すことになる。
ブーメラン廃止に伴い、それまで購入場所と売却場所の最短距離を結んでいた交易路は、発注書補充のために交易クエストのルートに合わせた形に変化した。
インド宝石交易は、ザンジバルの交易クエストが必須となったために移動距離が増加し、海賊被害のリスクが増加した。
(参考:インド宝石交易)
一方のダイヤ交易は、サンジョルジュの交易クエストが必須となったが移動距離の増加は軽微だった。
(参考:ダイヤ交易)
このため、本拠地までの距離が遠いイングランドはダイヤ交易重視に方針を変えることになる。
交易品の単価は安くなったが、複数アカウント使用による大量輸送や、アパルタメントへの貯蔵により、質より量の交易を行うことで投資資金の調達をカバーすることができたのである。
大量輸送の落とし穴
その後のアップデートで北ヨーロッパにも新港が追加され、宝石交易はさらに優秀なものになると予想された。だが、意外にもイングランドの総影響度は減少し、北ヨーロッパの宝石相場も前他的に下落傾向にある。
原因の一つは、ダイヤの大量輸送にある。
暴落調整を100%成功させることはまず不可能であり、宝石が大量に売却されていれば相場そのものが低迷する。
(参考:交易品と相場)
もう一つの原因は、RMT業者である。
本来彼らは宝石のバザー売りによって商品となる資金を得ていたが、最近は自分達でも宝石を売却するとの情報がある。さらに、一般プレイヤーの交易が低迷すれば、彼らの商売が繁盛するという事情もあり、RMT業者には暴落調整を行う動機が存在しないという問題もある。
このため宝石暴落のリスクはさらに高いものとなっている。
北ヨーロッパにおける宝石交易の難易度は上がっており、RMT業者についてはプレイヤー側の努力だけでは対処しきれないという問題がある。
宝石交易はどの国のプレイヤーも行うため、運営側の努力も求められていると言えるだろう。
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