(2008年8月27日のポルトガル復興議会にて承認されました)
情報戦最初の一歩
悪意あるデマが流されたりパニックが起こったりするとき、多くの場合その下地となる状況が存在する。
すなわち
- 情報交換が十分に行われていない
- 議論が何らかの理由でこじれて進まない
- 情報の信頼性を考えずに広める人がいる
といった状況である。
放置すれば外部からの悪意が無くても自滅してしまう危険性があるため、このような事態は早めに解決できるようにしたい。
十分な情報交換を行う
情報は大きく2つの種類に分けられる。広まることで価値を増す情報と広まることで価値を失う情報である。
前者の例は各種教育や防災・防犯の知識などが挙げられる。もちろんこのWikiの初心者向けノウハウなども同じである。後者の例では料理店の秘伝メニューやスポーツの団体競技における戦術がある。ゲーム内では対人戦の戦術がこれに相当するのではないだろうか。
広まることで価値を増す情報は、どんな時でも情報交換の対象として良い。ゲーム内で情報交換がおろそかになると、プレイヤーの知識の底上げができなくなるだけでなく、新規プレイヤーからも敬遠される恐れがある。
議論を円滑に進めるために
- 結論の出る議論をしているか
大抵の場合、議題になるような事柄には動機・目的・手段が含まれている。このうち手段が欠けたまま議論をしても、具体性が無いために大抵の場合は結論が出ない。意見が対立したまま話がこじれてしまえば、単に険悪なムードになるだけでなく、他の重要な議題を話し合う時間も失われてしまう。
特に何かに対して反対意見を述べるような場合は代案を提示する必要があるだろう。
- どうすれば自分の考えを理解してもらえるかという語り口で話す
議論を聞いているのは反対意見を持っている人達だけでなく、まだ判断中の多くの人達もいる。そういった人達にも向けて意見を述べることが重要である。何よりも分かりやすさを優先すべきだろう。その結果賛同者が増えることもあれば、意見の間違った部分が明らかになる可能性もある。
- 意見と人格は切り離して考える
尊敬する人や好きな人が間違ったことを言う場合もあるし、嫌いな人が正しいことを言う場合もある。反対に自分の意見が否定された場合も、自分の人格まで否定されたわけではないことに気をつける。発言者の意見と人格を混同するようなことを言う人が出てきたら、その人は冷静さを失っている可能性が高い。
- 時には原点に戻ることも大事
何のための議題なのか、何のための話し合いの場なのかという前提を見失ってはいけない。
特に議論が熱くなりすぎた場合は原点に戻って考えることも重要である。
信頼性の無い情報が広まるということ
トルコの昔話より*1
むかしあるところにいたずら好きの男が住んでいました。
ある日のこと、男がかごを抱えて広場に向かう通りを走っていました。
街の人がなぜ急いでいるのか聞くと男は答えました。
「今広場でいちじくをただで配っているんだ。これが急がずにいられるか。」
話を聞いた街の人たちはそれぞれ入れ物を持って我先にと広場に向かいました。
人から人へと噂が広まり、広場に走っていく人はどんどん増えていきます。
男はこっそり家に戻り、騙された人々の様子を見て面白がっていました。
しかし次第に落ち着かなくなり、ついに妻にこういいました。
「ちょっと広場に行ってくる。こりゃもしかしたら本当にいちじくをただで配っているのかもしれない。」
信頼性の無い情報が広まれば、巡り巡って自分自身の判断力も失われてしまう危険性がある。
情報の見きわめ方については別項で解説する。
忘れてはいけない大前提
我々は楽しくゲームを遊ぶために時間を割き、料金を支払っているのである。
議会に参加するプレイヤーも参加しないプレイヤーも、国を意識するプレイヤーもしないプレイヤーも、その点ではほとんどのプレイヤーが一致するはずである。
子供の頃に読んだ本なので参考文献は不明です。ナスレッディン・ホジャの小噺だったかも……