維持・防衛投資と攻撃投資の違い
維持・防衛投資が必要な港は、多くの場合相手国の交易路にも影響のある港である。
このため、長期的な投資戦が発生することを覚悟して投資を考える必要がある。
防衛投資に必要な心構え
「港を奪われた怒りを原動力に、日夜血眼になって交易を繰り返す大口投資家」
といった偏見が投資戦を知らない人の一部にあるが、
実はこのような姿勢で投資戦に参加するのは危険である。
港の旗が変わった原因を冷静に分析できないだけでなく、投資戦が長期化することで
簡単に心が折れてしまうからである。
自分たちと相手の交易をよく観察し、一時の旗の変化でうろたえない冷静な人こそ
長い投資戦に向いていると言えるだろう。
交易路の見直し
投資戦による旗の変化は、それまでに行ってきた交易の結果に過ぎない。
旗が変わったということは、自分達の交易が悪化したか、
あるいは相手の交易が改良されたということである。
そのまま同じ交易を繰り返しても相手の資金との差がつく一方なので、
売却場所、購入場所、PK事情、参加者数など、個々の要素を見直して
早急に問題点を見つける必要がある。
参考:交易路のデザイン
交易路ごとの港への影響度の高さは以下の順となる。
- 防衛対象港を利用した交易路
最も影響が高い。投資ツアーの効果にも関わってくるので
問題点がある場合は必ず解決しておく必要がある。
- 近隣海域の交易路
交易路の併用により、防衛対象港の相場が悪い間
投資ツアーや日々の交易の成果に影響する。
- その他海域の交易路
全く異なる海域の交易路を開拓・改良するのも良い方法である。
防衛対象港の近隣の海域まで相場が全滅している間も投資資金の準備が可能なので
相手国に差をつけることができるだろう。
参加者を増やす
交易ツアーの実施や、相場情報・ノウハウの共有等は、
交易に参加する商人の増加に繋がる。
類似した方法として複数アカウントの使用というのもあるが、あくまでも個人レベルの対策であるため
拡大・長期化する投資戦に対しての根本的な問題解決にはならないので注意する。
維持・防衛投資の方法
対象となる港の状況、自分の投資資金の額などによって取るべき投資方法は異なる。
防衛投資の性格上、相手の再攻撃も念頭においた攻撃投資よりも深い考察が必要となるので
資金を無駄にしないように、投資する前によく検討しよう。
個人投資
長所
- 時と場所を自分の都合で決められる。
- 個人行動なのでPKに目をつけられない。
- 投資額を調整しやすい。
短所
- 資金から投資申請書まで全て自分で調達する必要がある。
- 投資額が少ない場合、影響度が変わる前に他国の投資で相殺される危険性がある。
- 継続的な投資が困難。
効果的な個人投資とは
長所と短所を見てわかるように、個人投資は多額の資金を持つ商人向けの投資方法である。
個人投資をより効果的に行うための注意点は、
- 一度に多額の投資をしない
例えば5%分の影響度を確保できる資金がある場合、一日で5%の影響度を動かすよりも
一日1%ずつ影響度を動かすことを五日間続ける方がより効果的になる。
継続的な投資の方が相手に与えるプレッシャーが大きい。
- 資金稼ぎと投資の速度を同じにする
半永久的に続けられるペースで投資をすることが理想的である。
相手が港への攻撃投資をあきらめる理由になるだろう。
- 貯金はなるべく潤沢に
他の港への突発的な攻撃投資や大投資戦の発生、アップデートによる船の新造など
突発的な事態に対応できる余裕は常に持っておきたい。
2キャラクターで最大2G、共有倉庫でさらに+1G、
さらに高値で換金可能なアイテムを持っておくと非常に便利である。
- なるべく目的の港の近くで資金稼ぎを行う
個人行動では移動による時間のロスは影響が大きい。
南蛮貿易等で資金稼ぎをしても、投資対象の港への移動時間が長いと効率は落ちてしまうので
港によっては交易路の見直しで書いたように近場で資金稼ぎの方法を検討することになる。
セカンドキャラを対象の港に常駐させておく方法もあるが、プライベートファーム等で両方活用するのが望ましい。
- 投資仲間を増やす場合は少しづつ増やす
複数のプレイヤーが参加可能で、十分に勝算がある場合であっても
一度に参加者を増やすよりはじわじわと増やす方が望ましい。
相手が早々に切り上げて別の港が攻撃される可能性が出てくるためである。
なるべく長い間油断させて投資資金を消耗してもらおう。
以上である。
個人レベルでの商人同士の投資合戦は、数ヶ月単位の戦いになることもあるので
無理のないやり方を見つけることが勝利への一番の近道となるだろう。
この他に、早朝や昼間しかプレイ出来ないなどの理由で、やむなく個人投資を行う人もいるだろう。
小額の個人投資を行う場合は、
- 投資戦の主戦場
人の少ない時間帯であれば、大規模な投資戦が行われている港でも
効果的な投資を行うことができる。
相手国の旗が立っている場合は、旗を変えずに影響度の確保に留めておくと良い。
大規模な反撃を誘発する心配が無く、自国の投資ツアーの成功率も高まるだろう。
- ふっかけ・値切り回数を複数箇所で少しずつ確保したい港
旗を変えるほどの投資はしないので、相手も大規模な投資を行いにくい。
このため個人投資の不利がやや軽減される。
(例:宝石交易にとっての北欧の港)
- 自国影響度が第3位以下の港
影響度1,2位の国の防衛投資が入っても影響度が削られにくいという点で有利になる。
参考:影響度の変動について
- 自国影響度30%未満の港
通常より少ない金額で影響度が増えるため、費用対効果が大きいという利点がある。
- 相手国が少人数の投資で維持している港
巨額の金を投資したランカーが小額投資に反撃すると
一口あたりの投資額が大きいために、余分な投資が発生しやすくなる。
このため相手の資金の消耗を早めることになる。
といった港を対象に影響度の確保を狙うと良い。
この他にも小額で効果的な投資が出来る局面があるかもしれないので
積極的に情報収集してみよう。
投資ツアー
長所
- 投資額は参加者が増えればどこまでも伸びる可能性がある。
- 投資申請書や通訳、PKKの支援がある。
- 多人数で一斉に投資するので、小額の投資でも確実に影響度に反映される。
- 基本的に交易ツアーとセットなので、資金の消耗を抑えられる。
- 交易ツアーにも参加すれば、普段は行わない交易を体験できる。
- 人脈が広がる。
短所
- 大規模なツアーは人の多い時間帯でないと実施は困難。
- 多人数で行動するので目立つため、PKに狙われやすい。
効果的な投資ツアーとは
投資ツアーが、大規模・長期の投資戦に有効であることは言うまでもない。
そのため、投資戦の主戦場ではよく投資ツアーが企画される。
ところが、一般には
「大口投資家は交易ツアーで一気に投資し、資金の少ないプレイヤーは個人で細々と投資する」
という印象を持っている人が少なくない。だが、これは誤解なのである。
実際の投資ツアーはその長所を見てもわかるとおり、資金に余裕の無い人のための投資方法である。
最初は一口投資での参加でも問題ない。投資の後の交易ツアーで出た利益の一部を
次回ツアーの投資資金にとっておけば、積極的に投資ツアーに参加することができる。
逆に参加しなければ資金は0のままである。
また、交易ツアーは駆け出しの商人への支援や、参加者増加のための交易路の宣伝も兼ねている。
交易ツアー目当ての参加者を積極的に受け入れることが
その後の投資の活性化に繋がるのである。