(2006年8月9日のポルトガル復興議会にて承認されました)
交易路を構成する要素
新しい交易路の確立、あるいは既存の交易路の改良を行う場合、交易路を構成する様々な要素を知っておく必要がある。
これらの要素が、交易路の優劣を決定付ける。
数量的な評価をしやすい要素
一般的に交易路を評価する場合は、これらのうち利益と距離(所要時間)から「時給」を算出して比較することが多い。
誰にでもわかりやすい評価であり、他の交易との比較が容易であるが、時給が表す交易は後述する「数量的な評価が困難な要素」を排した仮想モデルであることを忘れてはならない。
利益
- 多くの場合 (売却額)−(購入額+発注書購入費) で算出する。
- 交易クエストで交易と同時に発注書が入手できる場合は、発注書の購入費がかからない場合もある。
- 単価の高い交易品は大きな利益が期待できるが、その分相場の影響を受けやすい。
- また、名産品は売却場所の地域によっては通常の交易品よりも利益が大きくなる。
- 交易所の売却より、バザール・商会ショップによる売却の方が安定した利益が見込める。
距離(所要時間)
- 大航海時代Onlineは瞬間移動が無いので、購入場所から売却場所への移動距離がそのまま所要時間の目安となる。
- 長距離交易は、1回の交易にかかる時間も長いためライトユーザには厳しい場合もある。
- 近距離交易の場合1回の交易にかかる時間は短いが、時間あたりの操作量が増加するため単純作業の繰り返しが苦手な人には向かない。つまり、交易距離の短縮がそのまま敷居の低さに繋がるわけではない。
- 採集や探索が絡む場合は、移動距離とは別に所要時間の計算が必要となる。
発注書
- 交易クエストと交易を同時にできる場合は、入手枚数で比較が可能。
- 交易と同時にできる交易クエストが無い場合は、以下の方法がある。
買取:ヨーロッパが主な入手場所となる
造船:入手できるロットによって得られる発注書に偏りがあるので注意
神秘の香辛料:同上
初期投資
- 生産・取引スキルのブースト装備入手にかかる費用。
- 商人メインでプレイしている場合は大きな要素ではないが、非商人や低レベルプレイヤーの参加しやすさに影響する。
参加人数
- 同じ交易を行うプレイヤーの数。
- 交易路のある海域によって所属国ごとに有利・不利が変わるため、交易の参加人数は国全体の人数に必ずしも比例しない。(例:アドリア海における各国商人の数)
- 取引スキル支援や、交易ツアーによって増加する可能性がある。
数量的な評価が困難な要素
交易路の優劣は、数量的な要素のみで決まるわけではない。
以下に挙げる要素は数量的な評価が困難であるため、他の交易と単純に比較することが出来ない。
また、未経験者にも理解しにくいポイントである。
だが、これらの要素は数量的な要素にも影響してくるため、総合的に評価しなければ交易の実態を把握することは出来ない。
交易路を正確に評価するなら、最終的には自分で試すのが一番なのである。
必要スキル
- スキルの取得しやすさ、上げやすさがポイントとなる。
- 非優遇でも上がりやすいスキルが必要となる場合、転職が不要になるために商人以外のプレイヤーに対する敷居が下がる。
- 生産活動を伴う交易の場合、複数のスキルが必要になるため商人以外のプレイヤーには敷居が高くなる。
PK・PKK
- 海賊による通商破壊の影響は、プレイヤーの腕前、港周辺の地形、海域の形状、交易に使用する港の数等によって変わってくる。同じ危険海域でも海賊の活動がほとんど影響しない海域もある。
- 影響が現れるのは、収奪による金銭面の被害だけでなく、船員の減少による所要時間の増加、参加人数の減少などである。
- このため、危険海域の交易路同士を比較する場合、時給が近ければ海賊によって交易路の優劣が逆転する場合もある。
- 海賊対策の徹底、PKKの実施、商人同士の情報交換の他、交易路や手順の見直しによって通商破壊の影響を軽減する必要がある。
- 売却場所に暴落耐性が無い場合は、暴落調整が必要となる。利益の安定性に影響する。
- 港によって暴落調整に使用できる交易品が異なるため、交易路全体で単純な比較は出来ない。
- 近くに別の交易を行う商人たちがいる場合は、互いに協力して暴落調整を助け合うこともできる。
他の交易路への切り換え
- 通常の交易は、購入場所と売却場所の相場によって利益が左右される。このため十分な利益を上げられる時間帯は限られる。
- 購入場所、売却場所が複数存在したり、別の品物の交易路が近くにある場合は、個々の交易による利益は低くても安定した利益を上げることが可能となる。
他の活動との連動
- 冒険クエストの帰りに名産品交易を行う、海事修行の帰りに宝石交易を行うなど、交易以外の活動との組み合わせが可能な場合、参加人数の増加が見込まれる。
- 交易路の切り替えと似ているが、こちらは非商人の参加に影響する。
交易路の確立・改良
上記の交易路の構成要素を検討しつつ、有用な交易路を作ることになる。
また、他国と交易路が競合している場合は投資戦によって港の奪い合いが発生する可能性がある。
ただし、格上の勢力を相手にしている場合、相手と同じことをしても勝てる望みは薄い。
このような場合は交易路の改良が必要になってくる。
交易における各種要素について一つ一つ検討し、競合相手よりも優れた交易路を作ることを目的とする。
自国の長所(本拠地・領地・母国語・上げやすいスキル)を活用すると良い。
交易路改良の具体例とは(2006年7月19日の復興議会での質問)
昨年のルアンダ奪回前後において、ポルトガルの宝石商は西アフリカのダイヤを北海では売らずにリスボンのバザールや商館で安めに販売した。
販売額は北海での売却額より若干安い額であり、利益をほとんど変えずに売却場所までの移動距離を短縮したことになる。
この交易路の改良によって、ポルトガルは北海で宝石を売却していたイングランドよりも投資資金の調達で優位に立つこととなり、ルアンダ奪回・維持の成功の一因となった。