本項では、いわゆるスパイ行為の傾向と対策について解説する。
これまでの内容とは異なり、大航海時代Onlineに特化した内容なので、他のゲームにそのまま応用できるとは限らないことに注意していただきたい。
何もしないことである。
このゲームでは、スパイ行為を行わなければ得られない情報はほとんど存在しない。
そのためスパイ行為自体が無駄であり、それに付き合ってあれこれスパイ対策を行うことはさらに無駄なのである。
スパイが気になる人は、本当にスパイに意味があるかどうかもう一度よく考えてみよう。
新しいアカウントを取得し、無料体験のキャラクターを作成し、育成を行うという手順が想定される。
露骨なスパイ用のキャラクターではなく、怪しまれない程度にレベルやスキルの育成をするとなれば、準備に費やす時間も決して少なくはないだろう。
コストに見合うだけの成果が得られればスパイ行為にも意義はあるのだろうが……
このゲームにはプレイヤー間で競争する要素がいくつか存在する。
競争において重要となる情報は主に
といったものになる。
1と3、4はわざわざスパイ行為を行わなくても得られる情報である。
1はイベントや模擬などでの対戦、3は実践することで情報を得られるため、逆に秘密にすることが難しい。
4は地図や座標で正確に定めた航路を使い続けること自体が危険である。
2は情報を得ても、即座に相手に対抗できる額の資金を用意できるわけではないので勝敗には繋がらない。
普段の交易で相手を上回る利益を上げられるかどうかで勝敗が決まる。
5はスパイ行為でなければ得られない情報だが、正確な座標を知ろうとするならば常に艦隊を組むか後を付け回すことになるため、
スパイを行うキャラは相手に露骨な不審人物として認識されてしまう。
この他に、全てのプレイヤーには関係しないものの
といった情報がスパイ行為で得られる可能性がある。
ただし、いずれも規約とマナーを守っていれば発生しないものである。
結局、プレイヤーが普通に遊んでいる限りスパイの存在価値は薄く、単なるごっこ遊びで終わることになる。
時として、スパイの存在をほのめかすような発言が、掲示板やblogのコメント等に匿名で書き込まれることがある。
存在を知られては困るはずのスパイが存在を知らせるのは矛盾した話であるが、前述のようにスパイの存在意義が薄いことを考えれば理由がわかる。
つまりこのような場合、本当に重要な情報は漏れておらず、プレイヤー達の不安を煽る事に目的が変わっているのである。
(重要な情報が得られていれば、スパイの存在は秘密にされ、そのまま情報収集を続けているはずである。)
実害が無いという認識をプレイヤー達が共有すれば、やはりこのような行為も無意味なものとなる。
スパイ行為はそれなりのコスト(時間)をかけなければ実行できない。
それにもかかわらず。
といったごく当たり前の行為によって、スパイが費やしたコストの全てが無駄になってしまう。
このため特別なスパイ対策は必要なく、イベントを企画したり仲間同士で情報交換を行ったりする時間に回す方がはるかに有意義である。